メガネをした人が使いにくい道具の一つ。
双眼鏡
メガネを外せば使いやすいけど、双眼鏡を使いたい時にメガネを外したり付けたりって面倒くさいですよね。
メガネをかけたままでも使いやすい双眼鏡ってどんな製品なんでしょう。
実は選択をする際に重視する仕様があります。
アイレリーフです。
「アイレリーフ」とは双眼鏡の接眼部から目までの距離の事を言います。
詳しくは本文で「アイレリーフ」の仕組みを書きますが、双眼鏡をメガネをかけたまま使いたい!って人は「アイレリーフ」が15mm前後の製品を選択すると良いです。
コンサートやライブでも推しメンを少しでも近くに感じたい!と双眼鏡の使用を考える人はたくさんいます。
でもメガネをかけたままだと使いにくい・・・。
コンサートやライブで使用する双眼鏡はこの基準で選択するといいでしょう。
- アイレリーフ15mm
- レンズの口径が20mm以上
- 倍率5~10倍
- 重さ300g以下
- コンパクトな手のひらサイズ
- できれば国産
この基準を満たす、おすすめの双眼鏡についてさらに詳しくご紹介していきます。
Colemanとのコラボ!ダハプリズム式でスマートなデザイン・カラーのアイレリーフ15mmの双眼鏡
ドームなど広くて暗めなライブでもしっかり見える双眼鏡!ポロプリズムでちょっとずんぐりしたデザインですね
双眼鏡を選ぶ時の基準やスペックとは?
双眼鏡を使いたいシーンってどういう時でしょうか。
- ライブやコンサート
- 観劇や舞台鑑賞
- スポーツ観戦
- バードウォッチ等アウトドアでの使用
- 天体観測
- etc
これ一つで全部マルチに使えるよ!って製品は中々ありません。
求めるスペックが違うからなんですよね。
ではライブやコンサートで双眼鏡を使いたい時に選ぶ基準は?
以下のスペックを参考にして選んでいきます。
倍率
わかりやすいスペックです。
倍率の数値が大きいほど遠くの物が大きく見えます。
計算式は
見たい人(物)までの距離÷倍率の数値=距離感
100m先の推しメンを倍率10倍で見ると10m離れた位置から見た距離感になる計算です。
「じゃあ倍率高い方が高性能?」
「倍率が高いと推しメンの顔がドUPで見れるの?」
って訳でもありません。
倍率の数値が大きくなるとデメリットも出ます。
①手ブレが増える
特に10倍以上のモデルは手ブレの影響が出やすく、長時間使用していると疲れます。
防振機能付きの双眼鏡もありますが、お値段がそれなりになります。
②暗く見える
暗いコンサート会場では倍率が高い双眼鏡だと明るさが低下し像がぼやけたりします。
それを防ぐためにはレンズの口径を大きくして光を取り込む量を増やさないといけないのですが、レンズが大きくなるので重量が増えます。
ドームみたいな大きい会場なら倍率は10倍まで。
それより小さな会場なら5倍~8倍が使いやすいです。
重さやサイズ
重要です。
特にライブやコンサートでは2時間くらいは双眼鏡を持ったままか首にぶら下げてると思います。
大きかったり重いと疲れてしまいますよね。
300gまでの製品を選ぶといいでしょう。
コンサート会場までの移動や混雑した会場内、カバンの中や首にかけるにしてもコンパクトサイズに越したことはありません。
手のひらサイズを選ぶのが無難です。
アイレリーフ
メガネをかけている人には最重要項目
双眼鏡の接眼部というのは実際に目でのぞき込む側のレンズ。
メガネをかけていない人はこの接眼部から瞳までほとんどゼロ距離になりますよね。
ところがメガネをかけている人は接眼部と瞳の間に眼鏡が挟まります。
メガネの分だけ接眼部から瞳までの距離が開いてしまうんです。
この接眼部と瞳までの距離の違いから見え方が変わってしまうんです。
こういった理由から「アイレリーフ 15㎜」と記載されているスペックの製品を選びましょう。
安い製品だとアイカップのゴムを折り曲げて使用する事でメガネ対応を謳っている製品もあります。
ですが「アイレリーフ 15㎜」と明記されている製品の方が安心です。
メガネをかけていない人は逆に接眼レンズから瞳を離して見ないといけないですが調節機構があるので大丈夫。
※紹介した Vixen 双眼鏡 コールマン H8×25 はアイレリーフ15mm。
明るさ
レンズの口径が大きいほど光を取り込む量が増えるので口径が大きいほど明るく見えます。
人間の瞳と同じですね。
暗い場所で瞳の瞳孔が開くのは光を取り込む量を多くするために備わった機能。
暗い所から明るい場所に出ると瞳孔が開いているから眩しく感じますよね。
レンズの口径が大きいと明るくクッキリと見えるようになりますが、重量が増えるというデメリットがあります。
安くてコンパクトなモデルだと口径が20㎜前後の製品が多いです。
※紹介した Vixen 双眼鏡 コールマン H8×25 はレンズ口径が25mmと大き目。
レンズコート
双眼鏡の内部にはレンズやプリズムが内蔵されていますが、これらにコーティングされていないと光が反射してしまい像がぼやけたり暗くなってしまうのです。
全部のレンズ、プリズムにコーティングされた製品が理想ですが「マルチコーティング」とコーティング処理されていることが明記されている製品がグッド。
実視界
数値が大きいほど見える範囲が広いです。
動きの激しいコンサートやライブだと推しメンを追いかけるのに視界が広い方が楽です。
これも倍率が高くなると狭くなるスペックです。
この実視界(視野)を比較する時には倍率が同じ製品同士で比べるといいです。
ダハプリズム式かポロプリズム式か
ちょっと専門的な部分になります。
双眼鏡の対物レンズから接眼レンズの間にはプリズムが入っています。
光を通すプリズムの設計によって2種類に別れます。
ダハプリズム式
対物レンズと接眼レンズが一直線上に配置されています。
この設計は高い精度が求められるため、価格が高めになりますが、双眼鏡をよりコンパクトにすることが可能です。
スマートなデザインの双眼鏡が多いですね。
ポロプリズム式
光学性能に優れていますが、小型化が難しい。
明るく、シャープな視界で立体感があります。
ズングリムックリとしたデザインの双眼鏡が多いです。
その他
重量 300g以内。(できれば200g前後)
大きさ 手のひらサイズが便利で持ち運びが楽折りたためる製品もあり。
防水・防滴 屋内での使用なら不要。野外コンサートではあった方が良い。
防振機能 倍率が高くてもこの機能があれば手ブレが起きにくく疲れないし推しメンがはっきりと見える
ただし、お値段が・・
ポロプリズム式で25口径なので明るく、立体感を楽しめる双眼鏡!
ライブやコンサートでおススメの双眼鏡4選
ケンコー・トキナー SG-M 10×25MC
ケンコー・トキナーの製品「SG-M 10×25MC」
Kenko(ケンコー)ってメーカーご存じでしたか?
1957年創業の国内メーカーでレンズフィルターの製造販売では国内最大手なんです。
製品名後半の「10×25MC」の意味は、倍率10倍・レンズ口径25mm・マルチコーティングという意味です。
在庫不足でたまに品切れの時がありますので、見つけたらラッキー。
この製品を選択した理由を少し詳しくリストしてみます。
- ロングアイレリーフ(15mm)でメガネをかけたままでも使用できる。
- ツイストアップ見口でメガネをかけた方でも使いやすい。
- 重さ280gと軽量でコンパクトサイズ。
- 倍率が10倍!
- レンズ口径25mm!マルチコートされているので明るくクリアな視界。
- お値段お手頃。(2024/1/1現在、在庫がほとんどなくて価格が高騰しています。)
- 何といっても国内製造モデル。
Vixen&Coleman コールマンH8×25
VixenとColemanとのコラボ商品です。
倍率は8倍ですが、アイ・レリーフが15mmでレンズ口径が25mmとスペックは「SG-M 10×25MC」に近い双眼鏡。
比較してみましょう。
違いはプリズムの設計方式くらいですね。
倍率が10倍の製品もあります。
ケンコー・トキナー ultraVIEW M 10x25FMC
またKenko製です。
色が6色選べておしゃれな製品です。
ですがこの製品はすでに生産終了品です。
まだ在庫はあるようですが気になった方はお早めに。
ちょっとお値段が高くなりますが、フルマルチコーティングで明るく見えます。
口コミもたくさんありますので参考にしてください。
- ロングアイレリーフ(15mm)でメガネをかけたままでも使用できる。
- ツイストアップ見口でメガネをかけた方でも使いやすい。
- 重さ250gと軽量でコンパクトサイズ。
- 倍率が10倍!
- レンズ口径25mm!フルマルチコートされているので明るくクリアな視界。
- ケースとストラップが付属
- 何といっても国内製造モデル。
ケンコー・トキナー ウルトラビューEX コンパクト10×32 防水設計
もう一つKenko製
お値段がエントリークラスではなくなりますが、性能がワンランクUP
します。この製品の最大の特長、レンズ径 32mm。
エントリークラスとは何だったのかというくらい使いやすく、明るく鮮明に見えます。
見た目もスタイリッシュ!。
レンズ径が大きくなると重くなったり大きくなったりしますが、コンパクトで重さも400gを切っています。
おすすめした同じケンコー製の「SG-M 10×25MC」がレンズ径25mmですので、それよりも大きい。
さらにフルマルチコーティングのうえ、防水設計なので野外ライブにも使えます。
レンズが曇りにくくした防水設計(IPX7相当)
これ一つでライブ以外にもバードウォッチング、スポーツ観戦等マルチに使用できます。
Nikon ACULON T02 8×21
ニコンです。
知名度抜群!
レッド・ブルー・グリーン・イエロー・パープル・ホワイトの6色から選べます。
アイレリーフが10.3mmと短め。
SG-M 10×25MCと比較してみましたので参考にしてください。
軽いのが魅力ですね!
その他双眼鏡をライブやコンサートでメガネをかけたまま使える製品
OLYMPUS 8×21 RCII
オリンパスです。
Kenko製 SG-M 10×25MCとスペックの比較です。
OLYMPUS 10×21 RCⅡという倍率10倍の製品もありますが、アイレリーフは9.5mmと短めです。
こうやってスペックだけ見比べてみると
SG-M 10×25MCが優れている部分がわかりますね。
- レンズ口径が25mmなので 20mm前後の製品と比べて明るい。
- アイレリーフが15mm
欠点と言えば重量が280gと少し重めなところです。
Vixen ATERA II H14×42WP
Vixen 創業はなんと昭和24年(1949年)老舗メーカーです。
そして紹介する製品はフラッグシップモデルです。
お値段がすごいです。
最強です。
なんといっても防振機能付き。
倍率14倍でも手ブレしにくいです。
マルチに使えます。
防水仕様なので野外コンサートでも使えます。
この製品ひとつで大概のシーンをカバーできます。
超オススメですが・・お値段()
まとめ:双眼鏡をメガネをかけたまま使うには
アイレリーフが15mm前後の製品を使う。
コンサート会場やライブ会場など暗い場所で使う事が想定される場合、事前に双眼鏡を実際にあててみてピント合わせをしておく。
特に視力が左右違う場合は調節機能のある双眼鏡がほとんどなので、こちらも事前に合わせておくといいです。
注意点としては、
- 顔の大きさ
- 視力
- 左右の瞳の距離
- 左右の視力の差
- かけているメガネの大きさ・形
これらの要素で使いやすい、使いにくいはどうしても出てしまいます。
実物を試行できる店舗があればいいのですが、近くに無い場合はカタログスペック頼りになります。
今回は国内メーカー品を中心に紹介しました。
この記事が参考になったら幸いです。
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